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5/07/2006

[Movie] Mortadero & Filemon 

http://www.imdb.com/title/tt0314121/ : Gran aventura de Mortadelo y Filemon, La (2003) @ IMDB
モルタデロとフィレモン公式サイト

 スペインで40年以上の歴史を持つ漫画の「モルタデロ&フィレモン」を原作とした、どたばたコメディ。フランスのコメディ映画とかに抵抗が無い人にはお薦め。私は非常に楽しめました。

 スペインの諜報機関TIAの研究所で発明された最新兵器DDT(ダウナー電波飛ばし機)。このDDTが侵入者によって盗み出され、TIAの評判はがた落ち。DDTを盗み出した男は独裁国家タイラニアの将軍にこれを売ろうとする。
 凄腕スパイのフレディ、だめだめなスパイコンビのモルタデロ&フィレモン、が取り戻そうとするのだが...。

 下らないアイテムで物語へ導入(DDT以外にも変な発明が多く出てくるが)というあたりはTVシリーズの「MIB」や「うる星やつら」なんかと同様かも。ただMIBと違うのは、いろいろとギャグがべたべたな感じ。例えて言うならば、田中哲弥的というか。
 エンディングの歌の翻訳がおかしい。スペイン語の音声(理解出来ない)と字幕の歌詞とが、良く音が揃っているので、すごい翻訳の技量だと感心していたら、どうにも音が似すぎていて、単にスペイン語を音だけ似た日本語にしていただけだった、と途中で気付いた。

 もうすぐ上映終了ですが、まだ間に合うと思う。

11/26/2005

[Movie] Hukkle 

Hukkle (2002) @ IMDB
Hukkle @ Empire Online
ハックル:公式サイト

 Hukkle というのはマジャール語でしゃっくりの事。ハンガリーの小さな村におこる不思議な事件を、淡々と台詞無しで描く、割と不思議な感じの映画。

 「ぴあ」の紹介では、ほのぼのファンタジーという分類だったんだが、いや全く嘘かというとそうでもないのだが、ブラックユーモアというかそんな感じ。ほのぼのファンタジーな部分というと、動物のシーンが多い辺りか?まぁ、ぴあの映画紹介は大昔はもっと的確だったのだが、ここ数年とか、映画観ないで書いているだろうという感じだ。IMDB の分類は Crime / Mystery だといえば、解ってもらえるだろうか。

 Empire は星4つ。4つは多いかもとは思う。

[Movie] Without a Paddle 

トレジャー・ハンターズ:公式サイト
トレジャー・ハンターズ@goo映画
Without a Paddle @ Empire Online Review
Without a Paddle (2004) @ IMDB

 観た映画の記録として。

 舞台は米国。幼なじみの葬式で再会した3人が、死んだ幼なじみの遺した宝探しの地図を手に財宝探しに出発する --- というのはまるで青春映画みたいな感じだろうが、まぁそこからはどたばた。原題の "Without a Paddle" というのは、彼らがカヌーで川を下って宝探しに行き、激流や川でカヌーのパドルや地図を無くして、のあたりと、あとは比喩なのだろうな。迷子の一行は、森で迷子になり、熊に出会い、マリファナ密売組織に出会い、エコライフを楽しむ美女に出会い、などなど。

 Empire Online の評価は星1つと酷評。いやまぁ、しょうもない映画だとは思うんだが、全然笑えないスピルバーグとかの大作なんかよりよっぽど楽しめると思うのだが。

 まぁ、所謂ハリウッドの取るバカ映画です。実は割とおかしかった。

11/08/2005

[Movie] 800 Balas 

 上映終了直前の映画「マカロニ・ウェスタン 800発の銃弾」を見てきました。

「マカロニ・ウェスタン 800発の銃弾」公式ページ
">「マカロニ・ウェスタン 800発の銃弾」 @ CINEMA TOPICS ONLINE
800 balas (2002) @ IMDB

 愛と友情と反骨精神の痛快ウェスタンアクション活劇 --- というのは、まぁ間違ってはいないのだが、大変に愚かしい映画でもあります。

 かつては多数のマカロニ・ウエスタンが撮影されたスペインはアルメリア地方の撮影所「テキサス・ハリウッド」。今はほとんど観光客の来ないウェスタン村となり、かつてのスタント・ガンマンたちは実演ショーをしていた。
 主たる登場人物は、座長のフリアン、その孫のカルロス、撮影中のスタント事故で夫を亡くし恨みを持つカルロスの母ラウラ。
 父や祖父のことを知りたいカルロスはウェスタン村を訪れる。初め戸惑うフリアンもやがて心を通わせていくが、その頃村の外では恐るべき陰謀が企てられていた。
 ラウラは、ウェスタン村を潰すべく、テーマパーク建設用地として用地買収を行おうとしていた。
 フリアンと仲間たちは800発の銃弾と共に村に立てこもって抵抗するが...


 という物語。愚かしいコメディが好きなら、お勧め度は大変に高い。脚本は素晴らしく、映像も良く取れているし、俳優も大変に良い。(ウェスタン村の面々が素晴らしい。サンドラ役のYoima Valdesもいいよね。)

 西部劇というのは確立したジャンルであるが故に、そのパロディは概ね出来が良いものが多い。(例えばレモネード・ジョー 或いは、ホースオペラとか。)

 RPGの参考という意味では、無論全ての西部劇ものRPGの参考作品と言えよう。

10/30/2005

[Movie] Arsene Lupin 

ルパン公式サイト
Review: Arsene Lupin @ Empire Online 星3つ
Arsene Lupin @ IMDB

 観たのはかなり前だが記入してなかったのでメモ。
 全体的に観て、非常に良い映画だったと思います。

 一つの映画に色々なネタを詰め込んでいて、映画を2本に分けても良かったのかも。一方、上映時間がかなり長いので、この長さだったらこれ位は詰め込まないとだれてしまうかも。

 TRPG では pickpocket ってほとんど使い道がないよなぁ、と映画を観て思ったり。シナリオ本筋とは関係無い、盗賊が私腹を肥やす為の行為になりがちで、失敗すると迷惑がパーティ全体にかかる、とかなりがち。

9/24/2005

[Movie] The Hitchhiker's Guide to the Galaxy 

銀河ヒッチハイク・ガイド 公式サイト
The Hitchhiker's Guide to the Galaxy :: The Official Movie Website
THE HITCHHIKER'S GUIDE TO THE GALAXY @ Empire Film Reviews

UK在住のアーサーの家はバイパス建設の為に壊されようとしていた。その時、地球自身もまたバイパス建設の為に破壊されようとしていたのだ。彼の親友のフォードは実は地球人ではなく銀河ヒッチハイクガイドの編集調査員であり、彼に助けられてアーサーは地球の崩壊から逃れ、奇妙な銀河旅行をすることに...。

 この夏一番注目の SF 映画である、H2G2 こと「銀河ヒッチハイク・ガイド」を観てきました。やー、年初からずっと楽しみにしてた映画なんですよ。エピソード3とか全然関心無かったのだけど。
 原作は勿論大変に有名な BBC のラジオドラマであり、その原作者 Douglas Adams 自身が脚本を書いている。という訳で、very British というか、大変に愚かしい BBC ノリ(Monty Python, Red Dwarf など)な映画。その手の作品を観て笑える人には必見の映画と言えます。
 粗筋とかは上記のリンクとかで観て下さい。ネタばらしにならずに面白さを書くのは無理なので、BBC コメディの好きな人向けの映画としか言いようがない。というか冒頭のイルカのシーンから飛ばしているよなぁ、と思った。
 映像は、予想外にお金がかかっていて良く出来ていると思う。(Red Dwarfの初期シリーズのような訳ではない。)
 俳優は非常に良いですな、特にビル・ナイとアラン・リックマン(声だけ)。

 Empire での評価は星3つ。なんか厳しすぎるような気もしますが、まぁ原作の評価がそもそも非常に高くて、また UK の人々にとっては、「我が心の H2G2」というのがあって、厳しい評価へと繋がるのだろうなぁ。

7/08/2005

[Movie] THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU 

The Life Aquatic with Steve Zissou (2004) @ IMDB


 映画「ライフ・アクアティック」を観ました。

 大絶賛というほどではないのですが、ほのぼのとした可笑しさに満ちた佳作といえるでしょう。Empire Online Reviewは星3つ。妥当な点数でしょう。

 世界的に有名な海洋探検家&ドキュメンタリー映画監督のスティーブ・ズィスー。かつては成功していたが、最近は映画はヒットしていない。しかも先日の航海では数十年の間、右腕を務めていた男が、幻のジャガーシャークに食べられてしまった。
 家族的雰囲気を漂わせるチーム・ズィスーを率いて復讐に乗り出すが、妻は去り、息子を名乗る人物が出てきて、ジャーナリストが提灯記事を書いてくれると期待したらそうでは無いらしく...。

 特撮はチープなんだが、そこが微妙な可笑しさを生み出しているといえるだろう。俳優は非常に良い。

 もう20年とか30年とか昔、冷戦華やかなりし頃は、科学ドキュメンタリーとか科学読み物に満ち溢れていたよね。そういった時代性みたいなものを考えると、まぁなんかしみじみと感じ入るものがある映画でした。

 TRPGとして考えると、Space1889とかEberronとかで探検キャンペーンとかすると楽しそうだなぁ、とも思った。

[Movie] Elvis has left the building 

Elvis Has Left the Building (2004) @ IMDB

 映画「トラブル IN ベガス」を観ました。上映最終近くに観に行ったのでもう終わっているのですが、いや素晴らしいコメディでした。何らかのチャンスで観ることが出来るならお勧め。

 主人公のハーモニーは、ピンクのスーツにピンクのキャデラックで全米を回る、ピンクレディ化粧品のカリスマ販売員。しかし、彼女が通った後には、不幸な事故に遭って死んだエルビスのコスプレ者たちの死体が。そして、彼女が一目ぼれした男性も、エルビスのコスプレ用衣装を持っていた...。

 エルビスもののコメディ映画はジャンルとしては結構多いです。そもそもコスプレと殺人は映画のネタとしては相性がいい。そして、シナリオが良く出来ている。

 ところでですね、この映画そのまんまでTRPGのPandemonium!のネタになりそうな。
 年に一度のElvisそっくりさんコンテストに、当のElvis本人が紛れ込んでいるというのは、Enlightedな人々には公然の秘密だ。だが、Weekly Weird News社にElvis暗殺の予告メールが。編集長は記者であるPCたちをベガスに送るが、奇妙な死体がゴロゴロ...とか。

6/20/2005

[Movie] La Grande Seduction 

Grande s?duction, La (2003) @ IMDB

 映画「大いなる休暇」を観てきました。

 『小さな島の涙ぐましい大芝居は、たった一人のお医者様のためだった。』
 舞台は現代のカナダ。人口が100人ちょっとで、ほとんどが失業中のサンマリノ島。そこに降って湧いた工場誘致の話。
 但し条件は、島に医者がいること。そこで島民達は本土からやってきた医者が滞在する1ヶ月の間にこの島を気に入るように、あの手この手で彼を騙そうとするのだが...。


 カナダ(フランス語圏)製の、ほのぼのコメディ。良い映画でした。遠藤淑子の漫画とか好きな人にはお勧め。

5/07/2005

[Movie] PTU 

PTU (2003) @ IMDB
PTUオフィシャルサイト @ 公式サイト(日本語)

 ジョニー=トー監督の映画「PTU」を観てきました。いやー、最高! 「インファナルアフェア3」なんて比べ物になりませんな。5月の必見映画でしょう。

 PTUというのは、香港の夜をパトロールする制服警官部隊。PTUの部隊や、拳銃を無くした組織犯罪課の刑事、殺人事件を捜査するCIDの捜査官や、互いに対立する2つのマフィアなどが、交錯する香港のある夜を描いた作品。
 まず、映像が美しい。香港の夜の風景を実に美しく映像化している。俳優も、有名俳優を使っているわけではないが、演技もGoodだ。
 次いで、シナリオのsillyさが実に素晴らしい。いや実に愚かしいシナリオで、それを上述のように真面目に映像化しているのが良い。冒頭の食堂のシーンから激しく飛ばしているし、最後の物語のオチも良い。(ネタばれなので、何が良いのか書けないが。)

 真面目な香港ノワールものだと思って観に行くと裏切られると思うが、映像もストーリーも素晴らしいコメディなので、是非是非ご覧頂きたい作品。

4/30/2005

[Movie] Infernal Affairs 3: End Inferno 

Wu jian dao 3 (2003) @ IMDB

 映画「インファナル・アフェア3」を観ました。水準以上の出来の映画だと思うのだが、シリーズ1作目を観てないと全然訳判んない映画だと思う。

 ネタばれにならないようにストーリーを書くのは難しい。真相とかそこへ至るプロットとかは割とお気に入り。日本語公式サイトのStory Guideも参照されたし。
 第1作で、ラウ(アンディ=ラウ演じる、マフィアのスパイだった警察官)とヤン(マフィアに送り込まれた秘密捜査官)の2人の生き様が描かれヤンが死ぬ。第3作は、ヤンの死後に、ラウが自分の他の内通者を探ったり自分がスパイだとの証拠を消したりなど、警官として生きて行こうとするところから映画が始まる。
 で、映画自体は過去のヤンが生きていた頃の物語と、現在の状況、更にラウの苦悩の表現としてなのだと思うが、既に死んだ人物が台詞を語る様な妄想シーンなど、割と判りにくい映画となっている。まぁこういう映画を撮りたかったのだろうなぁ。
 俳優はどれも素晴らしい感じ。アンディ=ラウはもっと馬鹿っぽい映画に出てた方が好きだけどな。ケリー=チャンが非常に良く取れていたと思う。

 シリーズを通してみると、やはり第1作は素晴らしい。が、3部作にしなかった方がいいのではないかなぁ、とも思う。

[Movie] Demonlover 

Review: Demon Lover @ Empire Online
Demonlover (2002) @ IMDB

 上映最終日に観てきました。が、実は観なくて良かったなぁ。

 映画の前宣伝文章からは、近未来の企業間スパイ戦なのかなぁとか、ShadowrunのシムセンスみたいなVirturl Realityを扱った映画なのかなぁ、と思って観に行った訳ですが --- 全然違いました。
 映画冒頭の、空港での拉致シーンの部分までは好感の持てる感じ。いい感じの企業スパイものだと思ったんだが、だんだん映画「ロスト・イン・トランスレーション」みたいな感じになった。で、若干のアクションシーンとかあるものの、最後はスパイ活動の失敗から、主人公が非合法アダルトサイトに出演するはめになったりみたいな結末が。
 なんか、監督は日本のアダルトアニメ、特に3Dポリゴン系、を扱った映画が撮りたかっただけなのかなぁ、とか思ったり。企業間スパイの部分はあれでいいと思うのだが、他の部分がなぁ。
 クロエ=セヴィニーは、単なる脇役だったというのは残念。

 うーむ、Empireのレヴューの星2つという評価を、もっと信じれば良かった。

4/18/2005

[Item] Slide Rules 

 出張帰りに秋葉原→神保町とぶらぶら歩いていて、たまたま立ち寄った店で、計算尺を発見したので思わず購入。
 やー、やはり理系人間たるもの、計算尺を使えて当然。高校数学を真面目にやっていれば対数を知っている訳だから、目盛りを見ればなんとなく使い方は判って乗除算や平方根、指数対数だって計算出来るはず。簡単な近似の元で有効数字1-2桁の概算が出来る、というのが物理屋の得意技でもある訳で、そういう目的には計算尺で充分な訳ですよ(強気)。

 買ったのはコンサイス社のNo.270というタイプで、1,980円。これで、三角関数までサポートされていたり。普通の直線型のも売っていたんだが、それは7,000円程度したので今回は購入を見合わせ。

 買った店は神保町近くの木村玉誠堂という、一見昔ながらの文房具屋さんみたいな外見の測定器屋さん。
 銀座の伊藤屋とか丸善とか、色々探しまわっても購入出来なかったのだが、ようやく売っているお店を発見した、という感じだ。(いやまぁ最終的には通販で買えるのは知ってはいたのだが)

 ま、現実には表計算ソフトに頼っていたり、日常的には加減算の機会が圧倒的に多くて算盤の方が実用的、などなど多分に趣味のアイテムでしかないのではあるが。


 

3/11/2005

[Book] となり町戦争 

となり町戦争 @ WEB本の雑誌

 なんか最近話題らしいので買って読んでみました。


ある日届いた「となり町」との戦争の知らせ。だが変わらぬ日常に、僕は戦時下の実感が持てないまま。それでも“見えない”戦争は着実に進んでいた。「清澄な悪夢」「傑作」と選考会騒然の衝撃作! 第17回小説すばる新人賞受賞作。


 となりの町との戦争が、町の活性化を目的として町政として行われるという、というシュールで不条理な状況を描いた小説 --- と書くと、なんか押井守あたりが書きそうなゲリラ戦日常ドタバタみたいなのを想像するかもしれないが、実は全然違う。

 戦闘とかを眼にすることも無く、実感を持てぬまま、戦争(とそれに纏わる行政手続や行政の論理)に巻き込まれていく主人公。
 町政としての戦争。それが官庁の指示指導の下で行われていたり、戦争関連事業として企業がアウトソーシングしていたり、などなどが描写される一方、戦争らしさを主人公も感じないし読者も感じないといったあたりのアンバランスさが、なんかこぅ、不謹慎なおかしさを醸し出しているように思った。
 読んでいて、なんとなく初期の村上春樹の作品みたいと思ったりしたのだが、どの辺がそう思わせたのかなぁ。

 湾岸戦争以後のビデオゲーム的戦争とか、昨今のイラク自衛隊派兵とかに絡めて論評することも可能なのかもしれない。が、私自身はある種のSFのように不条理な物語をそのまま楽しめたので、それで良し。仮に映画化されるとしても、お涙頂戴的なウェットな仕上がりでなく、ヌーベルバーグ映画のように淡々とした感じで撮って欲しいなぁ。

3/02/2005

[Movie] Intermission 

Intermission @ IMDB
ダブリン上等! @ goo映画

 映画「ダブリン上等!」を見てきました。Sillyな犯罪コメディが好きなら必見の映画と言えよう。個人的にはお気に入り度が高い。

 様々なダブリン在住の負け犬たちが、さまざまな成り行きの末に人質を取って銀行強盗をするのだが…という感じのストーリー。犯罪コメディ、と上では書いたが、実のところ「ラブ・アクチュアリー」みたいな恋愛群像コメディととらえた方が実はしっくりくるのかも。なぜ銀行強盗計画が失敗するのか、という下りが特に可笑しいのだが、ネタばらしは出来ない。是非とも自分で見て頂きたい。
 主演はコリン=ファレルということになっているが、映画のオープニングでちょっと目だつだけ。他の俳優の方が役柄も美味しいし、登場時間も長い。
 難を言えば、映画音楽ですかね。もうちょっと映像にうまく音楽を合わせてもよかったかも。

[Movie] Agents secrets 

Agents secrets @ IMDB

 映画「スパイ・バウンド」の感想。

 ヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチの主演のフランス製スパイもの。
 スパイもの映画としては及第点ではある。ル=カレ的なスパイの世界の非情さとか悲哀とかも描けているし、ディテールの描写とか、Shadowrunやガンドックといった銃撃戦ものRPGを遊ぶ上で参考になると思う。
 ただまぁ、なんかこぅ、映画の最後にオチが無いのだよな。淡々と描いて淡々と映画が終わってしまうと言うか。フランス映画的では有るのだろうが。

[Movie] Kung Fu Hustle 

Gong fu @ IMDB

 時間がなくて放置してましたが、「カンフーハッスル」の感想を。

 今までの彼の映画に比べると、チャウ=シンチーの映画にしては、非常にストーリーが整理されて判りやすい映画になっていたよなぁ、と思う。なんていうか、「少林サッカー」はUS上映は難しいようにも思うが、「カンフーハッスル」ならちょっとはましかなぁ。

 「努力・友情・勝利」という言葉があるが、チャウ=シンチーの映画には、勝利はあっても努力とか友情って無いよなー。一応、主人公は改心する→菩薩が出てきて力を、という感じではあるのだが。

 新春初笑い映画としては満足。

1/02/2005

[Movie] Bon Voyage 

映画「ボン・ヴォヤージュ」を観てきました。映画の紹介記事は、MOVIEコレクションの紹介とかIMDBの紹介とかを参照されたし。

 ナチス・ドイツ占領前夜の、パリと政府上層部が疎開したボルドーを舞台とした、セレブたちの愛憎劇とか陰謀とかの映画。日本では概ね戦時下でのロマンスという側面で宣伝してますが、実は笑えるシーンも多数ありで、コメディとしても楽しめる映画です。...でも観客は笑うべきシーンで笑ってなかったよなぁ。真面目に恋愛映画として観てるのだろうなぁ。

 主役のイザベル・アジャーニは割とどうでもいい感じ。一方、役柄はなんかこう峰不二子的に次々と男を頼る辺りがNPCを演ずる時に参考になるかも。ヴィルジニー・ルドワイヤン演じるカミーユ(どうみてもこっちがヒロイン)は、眼鏡っ娘で理系でと色々な人のツボなのではなかろうか。
 

[Movie] Buffalo Soldiers 

 映画「戦争のはじめ方」を年末に観ました。映画の紹介は、MOVIEコレクションとかIMDBとかを参照されたし。

 2001年の映画祭で評判となるも、翌日があの9.11で、反米的映画という事でずっとお蔵入りになってしまっていた映画。ベルリンの壁崩壊直前の駐独米軍の腐敗をブラックかつコミカルに描いた大変に愚かしいコメディ映画なんだが、タイミングが悪すぎた。
 愛すべき無能な上司を演じるEd Harrisが素晴らしくいい感じ。脇役には大物俳優を使わんとねぇ。

 不謹慎なものが嫌いと言う人には勧めないが、非常に面白い映画なのでsillyなものが好きな人には強く勧める。

12/05/2004

[Movie] Il Mestiere delle armi 

 銀座で上映中の映画「ジョヴァンニ」(goo映画)(IMDb)(いつでも人生、明るい方を眺めていこうや)を観てきました。
 ただまぁ、上映前から観よう観ようと思いつつ結局最終の週末になんとか観に行けた、という感じなので来週末はもう上映してません。お薦めレヴューになってないよなぁ。

 塩野七生のルネサンスなイタリアとかが好きな人にはお勧め。逆にハリウッド大作系の好きな人には勧めません。黒隊のジョヴァンニの戦死、とその周辺の歴史的な話についてある程度の前提があることを前提に、色々説明不足な感じで物語が進行して行きます。まぁ映画のパンフを買って上映前に予習するのが良かろう。

 ストーリーに関しては上記ジョヴァンニ: Synopsys@goo映画 とかから辿られたし。ただ、ロマンスの部分に関しては、RPGerとしては割とどうでも良かったり。戦争に大量破壊兵器を持ち込む云々にリンクする部分も、まぁ割とどうでもいいかなぁ。陰謀の部分もあっさりと描かれている。
 RPGerとして見る部分は、美術と衣装、冬の北イタリアでの戦争風景かなぁ、LotRとかがいかにもCGな画像に満ちていたのに比べると、建物も衣装(鎧とか含め)とか野営設営とか、非常に雰囲気があります(上記Synopsysの写真とか参照)。あと戦争規模が騎兵600とか割とD&D的大規模戦闘にはちょうどいい感じで、そういう規模で騎兵が抜剣突撃とかするという意味で、お薦め。大砲はfireballみたいなものに対応させれば良いのだろうし。
 
 しかしなんていうかあれですね、家柄・地位・武勇・才能・容姿・恋愛などなど何もかも揃った天才の華やかな栄光と死に彩られた世紀だったのだなぁと>ルネサンス期。TRPGだと、PCの全員が公平に活躍することが期待されがちなので、ちょっと雰囲気が違うのだよなぁ。

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